院長コラム
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・3月9日 巻き爪、フットケアセミナー

 本日はせっかくのお天気だというのに整骨院やエステシャン対象の巻き爪、フットケアセミナーに行ってきました。医学会ではネイルサロンで行われているような施術をつい低くみてしまうような傾向がありますが、いざ参加してみるとこちらの方がよっぽど工夫心がみられ、なかなか参考になりました。


巻き爪、陥入爪に対しては多くのクリニックで爪のはしっこを切ったり、もっとひどいところでは爪を抜いてしまったりと、今でもその場しのぎの誤った治療が行われているのが現状です。そこで巻き爪の治療の歴史を振り返りますと、僕が医者になった18年前ごろは爪母、爪床を含めた切除術が全盛で、その後12年前からフェノール法といって薬品を使った手術が出てきて僕も開業当初は年間約200例のフェノール手術を行っておりました。もちろん滋賀県では僕だけでしたからその頃は最新の治療と自負して、気に入ってこの手術を行っておりました(その頃大病院では1週間ほど入院しての切除手術が主流でした)。


ところが例えフェノール法でも長期に観察していると機能的、整容的な面から少し問題があることがわかってきました。と同時に数年前に町田式爪矯正がでてきて、巻き爪は手術をしなくても治る、しない方がいいと言う事が分かり、当院でも現在では特殊なケースに限り、年間2、3例しか手術を行なわなくなりました(その後、滋賀県内でもいくつかの施設がこの町田式爪矯正を始めています)。


しかし、この町田式爪矯正にも限界があり、爪の根元から湾曲した症例ではなかなか治すのが困難でした。そこで出てきたのがVHO式爪矯正で、これはフットケア先進国西ドイツ式の爪矯正で爪の根元から湾曲を矯正できる最新の治療です。これで巻き爪は特別治療を急がれる方以外は手術は必要なくなりました(このVHO式爪矯正は指定の講習に参加しなければライセンスが与えられないため滋賀県内では今のところ当院だけのようです)。しかしながら現在でも多くのクリニックで最新の治療と称して日々フェノール法の手術が行なわれています。


また今年の形成外科の学会を見ても巻き爪の手術の発表がいくつかあります。さらにこれらは健康保険の対象となります。保険財政も破綻するはずです。時代は曲がっている爪は生えなくしてしまえの医療から、元の健康な爪へのフットケアの施術に移り変わっているのです。

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