治療が難しい「赤ら顔」とは
洗顔時、スキンケア時だけでなく、常に顔が赤い・・・
小さい頃からほっぺが赤い・・・
お顔の赤みは、
その赤みを消すために厚化粧になったり
または上手く隠せず思うようにいかなかったり、
人に赤い顔を見られるのが恥ずかしかったり、
コンプレックスになることが多い症状です。
赤ら顔は、皮膚の下にある毛細血管が拡張・炎症を起こして、
その赤みがお顔の表面上に現れてしまっている状態です。
その原因はさまざまで、
・温度による血管収縮反応
・紫外線やアレルギー(花粉など)の外的刺激
・お肌の擦りすぎ、スキンケアのし過ぎ
・炎症が治まってもいつまでも赤いニキビ跡
・アルコールやコーヒー、辛いものなどの食品の刺激
・更年期障害や糖尿病の為
・ホルモン系の機能障害
・ステロイド外用剤をお顔に長期的に使用した為
(ステロイド酒さ)
・精神的ストレス
など、ご自身でコントロールが難しかったり、
原因が複雑に絡み合っていたりすることが多いです。
その為、赤ら顔の治療は難しいと言われています。
赤ら顔はお顔全体に赤みが出る方もいれば、
頬や鼻、額といった部分的に赤みが出る方もいます。
赤みの強さもその方によって異なります。
「酒さ」とは
赤ら顔でご来院された方の中には、
「酒さ」と診断される方もいます。
この酒さですが、赤ら顔とイメージが似ていますが、
酒さの症状の進行度合いによって若干違ってきます。
①初期
初めは充血したような赤みが症状としては起こり、
次第に毛細血管が拡張し、常時赤みを帯びた状態になります。
この時、皮膚が敏感になって痛みや不快感などを感じる方もいます。
②炎症期
赤みは継続したまま、無菌性の小さな発疹や膿疱を生じます。
(この為、酒さは大人ニキビとも呼ばれています。)
③進行期
鼻や頬の毛包が大きく盛り上がり、腫瘤状(一部分が塊のよう)になります。
日本人は重度になる場合は少ないと言われています。
酒さは、男女関係なく20代の方~中高年以降の方まで
幅広く悩まれている疾患です。
他にも毛細血管が拡張して
皮膚表面に赤みが出てしまう『毛細血管拡張症』や
赤いほくろのように皮膚に現れる『老人性血管腫』などがあります。
老人性血管腫は「老人性」という名称ですが、
年齢に関係なく出現します。
赤いポツポツとした点が
お顔だけでなく、首、胸元、背中、腕などの体中に現れます。
赤ら顔・酒さの治療方法
当院では、様々な赤ら顔・酒さの治療法をご用意しています。
●ノーリス(I2PL)
●VビームⅡレーザー ●ミノマイシン内服
●漢方薬(十味敗毒湯、桂枝茯苓丸加薏苡仁など)
●ロゼックスゲル
●AZAクリア
●イベルメクチンクリーム
●イオウカンフルローション ●ドクターズコスメ
機器を使った治療、内服薬、外用薬があります。
特に2019年4月より導入した光治療機
『ノーリス』は、
ダウンタイムがほとんど無いのに、
VビームⅡレーザーよりも効果があるほどで
本当にオススメの治療です。
赤ら顔・酒さに悩んでいる患者様に
一人でも多く試して頂きたい治療方法です。
どうしてそんなにオススメなのか、その理由をご説明します。
ノーリス・おすすめポイント①
『赤みに効く治療法』赤みの治療と言うと、VビームⅡレーザーがありますが、
ノーリスとVビームⅡレーザーの治療は異なります。VビームⅡレーザーは、その名のとおり、
レーザービームのイメージのような
単一の波長の照射を行います。
単一の波長ですので、パワーも集中して
深部にまで届くことができるので、
深い部位の治療が可能です。
それに比べ、ノーリスは、
カメラのフラッシュのような
波長を幅広く取り出した光で照射を行います。
その為VビームⅡレーザーとは違い
広い派長でマイルドな照射になります。
ノーリスの照射する照射光もVビームⅡレーザーと同じく、
赤みの原因であるヘモグロビンに反応します。
またそれだけでなく広い波長幅を持っている為
他の効果も持ち合わせているのが最大の特徴です。
ノーリスの照射光の波長にはシミやハリなどに効果のある
波長が含まれています。
また、赤みに効く浅い部位の照射光であるため、
レーザー治療後の炎症後色素沈着を起こさせない方法として
レーザー治療後2~3週間後に
ノーリス照射をすることもあります。
VビームⅡレーザーを当てるほどではないけど
血管がはっきりしないくらいの全体的にうっすら赤みや、
治ったはずなのにいつまでも赤いニキビ跡などに
ノーリスは効果的です。
ノーリスは『スポット照射』も出来るので、
小鼻などの小さな場所の赤みにも治療が出来ます。
ノーリス・おすすめポイント②
『ダウンタイムがほとんどない』キレイになりたくて治療に来られた方にとって
このダウンタイムがないと言うことは、
本当に大切なポイントだと思います。
先述したとおり、
ノーリスの照射光は赤みの原因となるヘモグロビンや、
シミの原因となるメラニン色素などにのみ反応する光です。
照射を行うことで、皮膚のターンオーバーが活性化され、
ターンオーバーと共に剥がれ落ちるか、
体内のいらない細胞をお掃除してくれている
マクロファージという細胞が
消化活動を行ってくれますので
ダウンタイムが本当に、ほとんどありません。
ダウンタイムをなるべく無くしたい方には、
VビームⅡレーザーよりもノーリスの方がオススメです。
ノーリス・おすすめポイント③
『複合的な治療ができる』ノーリスの幅広い波長は、
赤み以外のお悩みにも効果があります。
実際に赤みのお悩みで診察に来られた方の多くは、
シミやお肌のハリなど複数のお悩みもお持ちです。
また、
初めての美容治療で
何をしたらいいのか分からない・・・
いろいろ悩みがありすぎて選べない・・・
などの方にも、ノーリスであれば
ほんのりとした赤みやお肌のシミ、ハリ感アップにまで
効果的な治療ができます。
ノーリスの治療は、赤みだけでなく、
「総合的にお肌のレベルを引き上げる治療」です。
赤み治療だけでなく、
その先にある
「キレイなお肌になりたい」という
女性の願いに応えてくれるのがノーリスです。
当院ではその願いをさらに叶える為に
ノーリスとメラフェードの併用もオススメしています。
お顔全体を総合的に治療をしてくれるノーリスと、
お肌の内部から活性化してくれるメラフェードを併用することで
効率的にキレイへと導いてくれます。
メラフェードは、ゼオスキンのように
赤みや乾燥、皮膚の剥離などの反応がほとんどない
お肌の弱い方でもご使用頂けるトレチノイン療法なので、
ダウンタイムが不安な方にもオススメです。
つらい「赤み」を治療する
 |
|
【記事監修】 大西 勝 院長 医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院 国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成9年より大西皮フ科形成外科医院を開業。 |
