2019.12.27

ケロイド・肥厚性瘢痕ってなに?

「ケロイド」ってなに?

ケロイドとはやけどをした時や、
ケガをしてかさぶたを剥がした時、
皮膚の上にピンク色の
ボコッと膨らんだ状態を言います。

 

腫れ上がってみみず腫れのような状態になるケロイドは、
「皮膚繊維増殖性疾患」という病名で、
皮膚の膨らみの下で細胞や血管が
異常に増えるという現象が起こっているんです。

 

ケガややけどをした時だけではなく
ピアスを開けた時帝王切開後なども発生することがあり、
皮膚が引っ張られやすい胸や肩、ひじなどは
悪化しやすいです。

 

目立つケロイドは
すぐに治療することをおすすめしますが、
治療の前にケロイドと似た症状の
「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」ではないかも
確認しておきましょう。

「肥厚性瘢痕」との違い

ケロイドと肥厚性瘢痕は
皮膚が盛り上がり赤くなったり
かゆみを伴うことが共通しています。

 

見た目ではなかなか判別しにくいのですが、
ケロイドは拡大することがありますが
肥厚性瘢痕は傷の範囲を超えることはない
という明確な違いがあるんです。

 

ケロイドの場合、
再発や患部の拡大が起こることが多く、
ケロイドができやすい体質の方が
いることもわかっています。

 

ケロイドが発生しやすい通称「ケロイド体質」
遺伝の影響や生まれ持った体質によるところが大きいです。

 

特に、アレルギー疾患のある方や
性ホルモンの量が多い場合は
ケロイド体質になりやすいと言われています。

 

ケロイドは一般的に、
ケガをした時や何らかのきっかけで
皮膚を傷つけた時に発生しますが、
ケロイド体質の方はニキビや毛嚢炎でも
ケロイドができることがあります。

 

また、アトピー性皮膚炎があると
ケロイド状の湿疹も発生することがあります。

 

このケロイドと肥厚性瘢痕は専門の治療で
拡大を防いだり色や形を
目立たなくさせることができます。

ケロイド・肥厚性瘢痕の治療法

治療では赤みやかゆみなどの炎症を抑え、
患部の膨らみを作る皮膚繊維細胞を
増やさないことが目的です。

 

いくつか異なるアプローチの治療法をご紹介します。

 

・内服薬

リザベンというケロイドの治療のための抗アレルギー系の内服薬や漢方薬を服用することでケロイドの拡大や炎症、かゆみを抑える効果が期待できます。

 

・外用剤

抗炎症効果のあるステロイドの軟膏やクリーム、非ステロイド系の抗炎症剤を患部に塗る治療法です。

外用薬だけでは治療が難しいため他の治療と併用することをおすすめします。

 

・テープ療法

ステロイドが塗布されたテープやシリコンタイプのジェル状のシートを患部に塗布する治療です。

 

・注射

ステロイド注射は患部に直接打つため効果が高いですが、打つときに強い痛みを感じることがあります。

その他にも、効果が高いために皮膚が凹んでしまったり、生理不順などのリスクがあることが知られています。 

ステロイド注射の場合、月に1回ペースで打つのが一般的です。

 

さらに、ステロイド注射と並行して5FU注射をすると患部の血管の増殖を抑えてさらに効果を感じやすくなります。

 

・圧迫療法

医療用のスポンジで患部を抑えることで血流を抑制し拡大を防ぎます。

服や接触などの刺激を抑えることで安静な状態を保つことができます。

 

・レーザー

レーザーは赤みを目立たないようにするために使います。

当院ではVビームⅡレーザーという赤い色素に吸収され赤みを目立たせなくする治療を行います。

 

・手術

患部の範囲が広い場合や凹凸が大きい場合、また目立つ部分にあったり日常生活に支障をきたすような状態になったら手術で患部を切り取る場合もあります。

切り取ることで再発防止になることもありますが、手術後も薬や放射線治療などを継続することがあります。

 

・放射線治療

ケロイドの手術後に行われることが多く、使われる電子線も臓器に届かず皮膚で留まる安全な治療です。

手術後3日以内に数日間連続で照射することで再発を予防します。

 

 

ケロイドや肥厚性瘢痕には
いくつか治療の選択肢があります。

特にケロイドは自然治癒せず、
再発や拡大のリスクがあるので
早めの治療をおすすめします。

あなたに合った治療を提案しますので、
お気軽にご相談ください。


【ケロイド・肥厚性瘢痕】
↓詳しくはこちらから↓
https://www.onishiskinclinic.com/keloid/index.html


 


大西 勝        【記事監修】
大西 勝 院長
医療法人 大美会
大西皮フ科形成外科医院

国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成9年より大西皮フ科形成外科医院を開業。



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