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2024.03.29

肌質改善とは?原因・NG行動・クリニック治療を医師が解説【医師監修】大西皮フ科形成外科医院

ほほ笑む女性

「スキンケアを続けているのに肌の調子が上がらない」「市販の化粧品では限界を感じている」という方は少なくありません。肌質を改善するためには、悪化の原因を正確に把握し、セルフケアで対処できる範囲とクリニック治療が有効な状態を見極めることが重要です。本記事では、日本形成外科学会専門医・日本美容外科学会専門医・日本皮膚科学会認定専門医が在籍する大西皮フ科形成外科医院の大西院長が、肌質改善の定義・悪化原因・NG行動・クリニックで受けられる治療の違いをわかりやすく解説します。

大西 勝 院長 【監修医師】
大西 勝 院長
医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院

国立香川医科大学医学部卒業。京都大学附属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科ほかを経て、平成9年より大西皮フ科形成外科医院を開業。日本形成外科学会専門医・日本美容外科学会専門医・日本皮膚科学会認定専門医として、シミ・美肌・肌質改善治療の豊富な症例実績を持つ。
最終更新日:2026年5月 ※医療情報は定期的に見直しています
 

肌質改善とは何ですか?

笑顔の医師

肌質改善とは、現在の肌状態を正確に把握し、その肌質に合ったスキンケアや医療的治療によって、肌本来の力を引き出して健やかで美しい肌を目指すことです。シミ・シワ・ニキビ・乾燥・毛穴など、肌トラブルの根本原因にアプローチすることで、一時的な改善ではなく継続的な肌の底上げを図ります。

「肌質改善=全員が同じ美肌を目指す」ことではありません。お一人お一人の肌質・肌悩み・生活環境に合ったアプローチで、その方が持つ肌本来のポテンシャルを最大化することが目的です。肌老化の約80%は紫外線によるものとされており(光老化)、正しい対策と治療の組み合わせが肌質改善への近道です。

肌質改善で対象となる主な悩み

お悩み原因(例)セルフ対策の限界
シミ・くすみ・色素沈着 紫外線・炎症後のメラニン沈着 市販美白剤は濃度が低く深部に届きにくい
毛穴の開き・角栓詰まり 皮脂過多・ターンオーバーの乱れ 洗顔だけでは毛穴の開き自体は改善しない
ニキビ・ニキビ跡 アクネ菌・皮脂・角化異常 市販薬では繰り返すニキビの根本改善が難しい
乾燥・キメの乱れ 保湿不足・加齢による機能低下 表皮の保湿は可能だが真皮層の再生は困難
小じわ・たるみ(初期) コラーゲン・エラスチンの減少 市販コスメで真皮コラーゲンを増やすことはできない

肌質が悪化する原因は何ですか?

悩む女性

肌質が悪化する主な原因は、ターンオーバーの乱れ・紫外線ダメージ・乾燥・生活習慣の乱れ・加齢の5つです。これらが単独または複合的に作用することで、メラニン過剰産生・コラーゲン減少・皮脂バランスの崩れが起こり、様々な肌トラブルにつながります。

ターンオーバーの乱れ

肌は通常28日周期で新しい細胞へ生まれ変わります(ターンオーバー)。このサイクルが乱れると、古い角質が毛穴に詰まり、乾燥・ごわつき・くすみ・毛穴詰まりの原因になります。紫外線・睡眠不足・ストレス・加齢などがターンオーバーを乱す主な要因です。

紫外線ダメージの蓄積

紫外線はメラノサイト(色素細胞)を刺激してメラニンを過剰産生させ、シミ・くすみの原因になります。肌老化の約80%は紫外線によるものとされており(光老化)、屋内・曇りの日でも紫外線対策は365日欠かせません。長期的には真皮コラーゲンを変性させ、シワ・たるみにもつながります。

乾燥・保湿不足

皮膚のバリア機能が低下すると水分が蒸発しやすくなり、乾燥・ごわつき・小じわが生じます。化粧水だけで保湿を終わらせるのは不十分で、乳液やクリームで油分を補ってフタをする工程が欠かせません。肌がかさつく・荒れるという不調は、保湿不足が主因のことが多いです。

生活習慣の乱れ(睡眠・食事・ストレス)

慢性的な睡眠不足は成長ホルモンの分泌を妨げ、肌のターンオーバーを遅らせます。栄養バランスの偏った食事は皮脂分泌の乱れやビタミン不足につながります。ストレスはコルチゾール(ストレスホルモン)を増やし、皮脂過剰産生やバリア機能低下を引き起こします。適度な運動・十分な睡眠・栄養バランスの良い食生活が肌質改善の基盤となります。

加齢によるコラーゲン・エラスチンの減少

20代以降から真皮のコラーゲン・エラスチンは年々減少します。これにより肌のハリ・弾力が失われ、毛穴の開き・小じわ・たるみが目立ちはじめます。加齢による変化はセルフケアで完全に防ぐことはできませんが、クリニック治療(レーザー・高周波・成長因子注入など)でコラーゲン再生を促すことが可能です。

肌質改善のためにやってはいけないNG行動は何ですか?

NG行動

肌質改善において最も避けるべきNG行動は、「紫外線対策をしない」「保湿を省く」「肌を摩擦でこする」の3つです。これらは肌質をさらに悪化させる原因になるため、スキンケアの見直しの第一歩として必ず確認してください。

  1. 【NG①】紫外線対策をしない:天候・季節・屋内外を問わず紫外線は降り注ぐ。ノーケアで外出するとシミ・シワ・くすみが急速に悪化する。SPF30以上・PA++以上の日焼け止めを365日使用すること
  2. 【NG②】化粧水だけで保湿を終わらせる:化粧水のみでは水分はすぐに蒸発する。必ず乳液またはクリームで油分のフタをして保湿を完結させること。べたつきが嫌いな方はさっぱりタイプの乳液を選ぶ
  3. 【NG③】洗顔や拭き取りで肌をゴシゴシ擦る:肌は摩擦に弱く、擦るほど炎症とメラニン産生が促進される。泡で優しくなで洗いし、タオルは押し当てるだけで水気を取ること
  4. 【NG④】自己判断で市販の強いピーリング剤を使い続ける:過剰なピーリングはバリア機能を破壊して乾燥・敏感肌を悪化させる。使用頻度・成分は医師に相談のうえ選ぶこと
注意
自己流のスキンケアを長期間続けても改善しない場合、または肌荒れが繰り返される場合は、原因の特定と正しいアプローチのためにクリニックへの相談をおすすめします。

セルフケアとクリニック治療、どちらが肌質改善に向いていますか?

考える女性

表皮レベルの軽度なトラブル(乾燥・軽いくすみ・浅いニキビ)はセルフケアで対処できますが、真皮層まで到達した色素沈着・毛穴の開き・繰り返すニキビ・コラーゲン減少による問題はクリニック治療が有効です。以下の比較表を参考に、現在の肌状態に合ったアプローチを選んでください。

セルフケアとクリニック治療を項目別に比較

比較項目セルフケアクリニック治療
費用 低コスト(数百〜数千円/月) 高め(治療法・回数により異なる)
アプローチできる層 表皮(最外層)のみ 表皮〜真皮・皮下組織まで
効果の確実性 個人差が大きく不確実 医師の診断のうえで治療するため確実性が高い
改善スピード 数カ月〜1年以上 1〜数回で変化を実感できることが多い
ダウンタイム なし 治療法によりあり(数時間〜1週間程度)
適しているトラブル 軽度の乾燥・くすみ・表面的な色素沈着 シミ・肝斑・毛穴・ニキビ跡・たるみ全般
専門的な診断 なし(自己判断) 医師による原因特定・肌質診断から治療

セルフケアを6カ月以上継続しても改善が見られない場合や、同じトラブルが繰り返される場合はクリニックへご相談ください。

📌 クリニック治療がとくに向いている方
「長年のシミが化粧水では消えない」「毛穴の開きが洗顔ケアで改善しない」「ニキビが繰り返し出てくる」「年齢とともに肌のハリ・弾力が失われてきた」

大西皮フ科形成外科医院で受けられる肌質改善治療は?

大西 勝

当院では、お悩みの種類・肌の状態・ご希望に応じて以下の治療からご提案しています。複数の治療を組み合わせることで相乗効果が期待できる場合もあります。カウンセリングにてご相談ください。

シミ・くすみ・色素沈着のお悩みに

レーザー治療(Qスイッチレーザー・ピコディスカバリーレーザー)

老人性色素斑・そばかすに対して1回の照射でほぼ除去できる場合が多い治療法です。メラニン色素を光エネルギーで分解・破壊し、シミの原因を根本から取り除きます。

効果 老人性色素斑はほぼ1回で除去可能
ダウンタイム 1〜2週間程度(照射部にかさぶたが生じます)
治療回数 1回
▶ レーザー治療はこちら
ピコレーザートーニング

肝斑・炎症後色素沈着・くすみに特化した低出力のレーザー治療です。肌への刺激を最小限に抑えながら複数回の照射でじっくりとメラニンを分解します。

効果 肝斑・くすみ・毛穴の開き・トーンアップに効果
ダウンタイム ほぼなし
治療回数 複数回
▶ ピコレーザートーニングはこちら
光治療 ノーリス(I2PL)

ダウンタイムなしでシミ・くすみ・毛穴・赤みなど多様なお悩みに対応できる次世代型IPL光治療です。顔全体に均一に光を照射し、肌質を総合的に改善します。

効果 1ヶ月おきに数回の治療で徐々に薄くなる。肌レベルの底上げも期待できる
ダウンタイム ほぼなし
治療回数 複数回(月1回が目安)
▶ 光治療 ノーリス(I2PL)はこちら
ルビーフラクショナル

炎症後色素沈着を起こしにくいフラクショナルレーザーでシミ・くすみを改善します。ダウンタイムを最小限に抑えながら肌の奥のメラニンに働きかける、敏感肌の方にも比較的受けやすい治療です。

効果 広範囲のシミ・くすみの改善とリジュビネーション(肌再生)効果
ダウンタイム 少ない(数日程度)
治療回数 複数回
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毛穴・ハリ・ツヤ・肌質全体の改善に

肌育注射

加齢やダメージで衰えた肌の再生や修復を促進し、肌の土台から若々しく健康的な状態と導く治療です。肌の土台を整えることで、シミやしわ、たるみなどの他の美容治療においても、より高い効果を実感しやすくなります。

効果 肌育注射の薬剤によって効果は異なるが、肌の保水力アップ、ハリ弾力アップ、赤みの改善など幅広い肌質の改善が期待できる。
ダウンタイム 数日程度
治療回数 複数回
▶ 肌育注射はこちら
ポテンツァ

マイクロニードルRF(高周波)で真皮層を刺激し、コラーゲン産生を促す治療です。専用チップと薬剤を組み合わせることで毛穴縮小・ニキビ跡・肌質改善に対応します。

効果 毛穴縮小・ニキビ跡・小じわ・引き締めなど幅広い肌質改善
ダウンタイム 数日程度
治療回数 複数回
▶ ポテンツァはこちら
ジェネオエックス

3ステップ+4トリートメントで「引き締め」「ハリ」「小じわ改善」「毛穴改善」「くすみ・色素沈着改善」を1回でケアできるコンビネーション治療です。ダウンタイムがなく施術後すぐにメイクできます。

効果 引き締め・ハリ・小じわ改善・毛穴改善・くすみ改善を同時にケア
ダウンタイム なし
治療回数 1回から効果を実感しやすい
▶ ジェネオエックスはこちら
ピコリジュビネーション

ピコレーザーを使って肌の弾力・毛穴縮小・小じわ改善を促す治療です。くすみにも同時アプローチでき、ダウンタイムが少なく日常生活への影響を抑えて受けられます。

効果 肌の弾力アップ・毛穴縮小・小じわ改善・くすみ改善
ダウンタイム ほぼなし
治療回数 複数回
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水光注射

ゲル状ヒアルロン酸ベースの美容成分を均一に注入し、保湿・ハリ・肌質底上げを図る治療です。乾燥が気になる方や肌のツヤ・透明感を高めたい方に向いています。

効果 保湿・ハリ・ツヤ・透明感の底上げ
ダウンタイム 少ない(針跡による赤みが出ることあり)
治療回数 複数回
▶ 水光注射はこちら
エレクトロポレーション(クールダーム)

電気の力で成長因子・ヒアルロン酸などを表皮の奥まで浸透させる針なし施術です。痛みが少なく、他の治療との併用やダウンタイムを避けたい方にも向いています。

効果 保湿・肌質底上げ(針を使わず美容成分を浸透)
ダウンタイム なし
治療回数 複数回
▶ エレクトロポレーション(クールダーム)はこちら

ホームケアで肌質改善を続けたい方に

ゼオスキンヘルス(トレチノイン療法)

皮膚の代謝を促進し、シミ・くすみ・肌質を根本から改善するホームケア型プログラムです。表面のシミだけでなく潜在的なシミにも対応します。

効果 あらゆるタイプのシミ・くすみ・肌質改善に効果あり
ダウンタイム なし(使用開始後に一時的な皮むけが出ることあり)
目安の期間 18週間(4.5ヶ月)が1クール
▶ ゼオスキンヘルスはこちら
メラフェード(トレチノイン療法)

肝斑・色素沈着・くすみ改善に特化したホームケアコスメ型トレチノイン治療です。皮めくれが少なく日常使いしやすく、通院が難しい方・外用ケアを希望される方向けです。

効果 肝斑・色素沈着・くすみの改善
ダウンタイム ほぼなし
目安の期間 数ヶ月
▶ メラフェードはこちら

よくある質問(FAQ)

肌質改善はクリニックでないとできませんか?
軽度の乾燥・表面的なくすみ・浅いニキビはセルフケアで改善できる場合があります。ただし、シミ・肝斑・毛穴の開き・ニキビ跡・コラーゲン減少によるたるみ・小じわは、真皮層まで届くクリニック治療でなければ根本改善が難しいケースがほとんどです。
肌質改善に効果的な治療はどれですか?
お悩みの種類によって最適な治療は異なります。シミ・くすみにはレーザー治療やピコレーザートーニング、毛穴・ニキビ跡にはポテンツァやジェネオエックス、肌全体の底上げにはノーリス(光治療)や水光注射、肌育注射が向いています。まずはカウンセリングで肌状態を診断してからご提案します。
肌質改善のクリニック治療はダウンタイムがありますか?
治療法によって異なります。ノーリス(光治療)・エレクトロポレーション・ピコレーザートーニングはほぼダウンタイムなし(翌日から通常生活可能)です。レーザー治療は1〜2週間程度おこげ状のかさぶたが残ることがあります。ポテンツァ・ジェネオエックスは数日赤みが出ることがあります。
肌質改善は何回くらいのクリニック治療が必要ですか?
お悩みと治療法によりますが、レーザー治療によるシミ除去は1回で効果を実感できることが多いです。ピコレーザートーニング・ノーリスは1〜2カ月おきに複数回(4〜8回目安)の治療が推奨されます。ポテンツァ・ジェネオエックスは1〜3カ月おきの定期的なメンテナンスが理想的です。
肌質改善中にセルフケアで注意すべきことは何ですか?
クリニック治療中も、紫外線対策(SPF30以上の日焼け止め)と十分な保湿は欠かせません。とくにレーザー治療後は皮膚が紫外線に敏感になるため、日焼け止めをより丁寧に使用してください。また、肌を擦る・強いピーリングを自己判断で使用するなどの行為は治療効果を妨げる場合があります。
肌質改善とシミ取りは別物ですか?
シミ取り(レーザー治療等)は特定のシミを除去する治療ですが、肌質改善はシミ・毛穴・くすみ・ニキビ跡・ハリ不足など複合的な肌トラブル全体を改善することを目的としています。単発のシミが気になる方にはレーザー治療を、肌全体の底上げを希望される方には肌質改善プログラムをご提案しています。

大西 勝 院長 【記事監修】
大西 勝 院長
医療法人 大美会
大西皮フ科形成外科医院

国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学附属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科ほかを経て、平成9年より大西皮フ科形成外科医院を開業。日本形成外科学会専門医・日本美容外科学会専門医・日本皮膚科学会認定専門医として、シミ・美肌・肌質改善治療の豊富な症例実績を持つ。
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