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2021.04.01

脇下の多汗症に効く⁉ 日本初の保険適用塗り薬「エクロックゲル」

原発性腋窩多汗症の治療薬「エクロックゲル」



一年中起こる多量のわきの汗。

人に不快に思われているかも?と気にしている方もいらっしゃることでしょう。

多汗症で皮膚科や形成外科などを訪れ、「原発性腋窩多汗症」と診断された場合は、
ボトックス注射での治療をされる方も少なくありません。

この治療は保険適用ですが、何か所も注射を打ちますし、
通院期間もかかりますから、もっと簡単に治療できたらいいのに、と思ってしまいますよね。

そんな方には、原発性腋窩多汗症の治療薬「エクロックゲル」がおすすめです!

透明なジェル状で1日1回塗るだけでOK。
そんな日本初の保険適用の塗り薬を、原発性腋窩多汗症のことも説明しながら、ご紹介していきます。

脇の下に多量の汗が! それは「原発性腋窩多汗症」かも

多汗症でも、特に多量に脇の下に汗の出る症状を「原発性腋窩多汗症(げんぱつせいえきかたかんしょう)」といいます。

はっきりした原因はよくわかっていませんが、
日本人での発症率は6%ほどといわれ、決して珍しいとはいえない病気です。

多汗症なのでワキガのような悪臭はなく、かゆみや痛みなどの不快な症状を引き起こすことはありません。

でも脇の下は汗腺が集まっていて、汗をかきやすい場所なので、多量の汗にワキガの原因となるアポクリン腺から分泌した皮脂が混ざると、悪臭を放つようになります。



ストレスや緊張感などで引き起こされる!



実は、発症のメカニズムがはっきり分かっていない原発性腋窩多汗症。

ですが遺伝によるものという説もあり、
精神的なストレスや緊張感が高まると発症しやすく、
自律神経との関連も指摘されています。

また日頃から不安を感じやすい方や、対人恐怖症の方に起こりやすいともいわれます。

ストレスが多く、生活習慣が乱れがちだと、
自律神経の交感神経が敏感になって、多汗を発症しがち。

「仕事先で汗ジミを気づかれたらどうしようという」お悩みも多く寄せられます。



脇下の多汗症、従来の治療はなにがある?

原発性腋窩多汗症の治療は、その患者様がどの程度の症状かによっても大きく異なります。


従来ですと軽度の場合は、汗腺を閉じる働きのある薬剤が含まれたローションを腋の下に塗って治しました。

それで改善しない場合には、汗腺の働きを低下させるボツリヌス毒素を腋の下に直接注射するボトックス治療のほか、交感神経の一部を遮断する手術などがあります。

これらは副作用のリスクや、保険適用だとしても定期的に注射をする必要があり、
費用負担はけして安いものではありませんでした。

また内服薬の抗コリン薬が使用されることもありますが、のどの渇きや便秘、尿閉など全身性の副作用の心配があります。

日本初! 原発性腋窩多汗症の保険適応外用薬



「エクロックゲル」の特徴とは?

日本ではじめて保険適用となった原発性腋窩多汗症外用薬、エクロックゲル。
汗腺のアセチルコリンの働きをブロックすることで汗を抑えます。

使用した80%の方は汗が抑えられたと感じ、
60%の方は普段の生活で気にならないぐらい改善するというエクロックゲル、その特徴を見てみましょう。

 

 塗って発汗要因を遮断する 

多汗症での汗は、エクリン腺という汗腺から分泌されます。
この汗腺は交感神経によって支配され、神経の末端からはアセチルコリンが放出されます。

このアセチルコリンと、エクリン腺のアセチルコリン受容体(ムスカリンM3受容体)が結合すると、発汗が起こるとされています。

エクロックゲルは、ムスカリンM3受容体を遮断するよう働き、この受容体が塞がれるため、エクリン腺からの発汗が抑えられます。

 

 早期治療もでき副作用も軽減! 

原発性腋窩多汗症の症状改善が期待できる塗り薬ですが、副作用や効き目も気になりますよね。

エクロックゲルは主に脇の下で作用する塗り薬ですから、塗る範囲も少なく、
血中に入っても速やかに代謝、分解されてしまうため、副作用の軽減もかなり期待できます。

保険適用で、軽度の腋窩多汗症から使用可能なので、早期段階から多汗症を改善できるのもポイントです。

 

 1日一回、費用面も安心 

エクロックゲルを1日1回、左右両脇に適量を塗ると、2週間ぐらいから発汗の軽減が実感されるといわれています。

また気になる薬の価格ですが、1本20gで約2週間もち、保険適用なので 3割負担の方ですと、1本1,462円。費用面でも安心ですね。

脇下の多汗症が気になる方は、当院まで



これまで原発性腋窩多汗症の治療薬、エクロックゲルについてご紹介してきました。

これまでは、塩化アルミニウム外用薬やボトックス注射以外には、なかなか治療の選択肢が少なかった脇下の多汗症。

さらにボトックスでは重度の方からしかできませんでしたが、エクロックゲルによる新たな治療法が加わって、早期からの治療も期待されます!

脇の下の多汗症でお悩みの方や、治療で迷われている方はぜひ当院にご相談ください。



わきが・多汗症の治療についてはこちらから

ご相談はこちらから



 


大西 勝        【記事監修】
大西 勝 院長
医療法人 大美会
大西皮フ科形成外科医院

国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成9年より大西皮フ科形成外科医院を開業。



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