ダーマペンの注意点と知っておいた方がいいこと

SNSでも話題になり、今や人気施術のダーマペン。ニキビや毛穴の開きなど様々な悩みに効果的な美容治療ですが、針をさして行う治療ですので、もちろん注意点もあります。特に初めて施術を受けられる方は、ネットでの様々な口コミを見て、施術内容や副作用、効果について不安に思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

どのような副作用があるのか、注意点は何かなどを事前にしっかり理解して、美肌のために上手にダーマペンを活用していきましょう。

ダーマペンは、施術を受けられない方や施術を避ける部位があります。過度の日焼けで、赤みやひりつきが残っている方、治療当日にヘルペスを発症している方、多発する炎症性ニキビの方は、治療をできないことがあります。また、アートメイク治療直後の方、皮膚疾患がある部位、肝斑部分は施術を避けることがあります。

また、一般的に、妊娠中や授乳中の方、麻酔アレルギーのある方、ケロイド体質の方、イボやヘルペスのできている方は、ダーマペンは避けた方が無難です。

極細針で肌に微細な穴を開けて治療をするため、施術後に禁止事項や注意すべき点がいくつかあります。穿刺箇所に雑菌が入りこみ炎症を起こす可能性があるため、施術後2時間ほどは洗顔などもせず、施術当日の日焼け止めの使用やメイクは避けて下さい。入浴は可能ですが、2～3日は汗をかく運動やサウナ、長風呂はお控え下さい。皮のめくれやかさぶたは、1週間程度で自然に剥がれますので擦ったりしないで下さい。ダーマペンを行った後は、いわばお肌が傷ついて炎症が起こっている状態ですので、アフターケアがとても大切になります。

特に次の点に注意してお手入れをしてみて下さい。

徹底的なUVケア

紫外線を浴びると、治療箇所のダウンタイムが伸び、色素沈着などのリスクが高まります。施術後は、UVケアをしっかり行い、特に施術直後の日焼けや屋外レジャーは避けるようにしましょう。

肌に優しい化粧品を

施術後のお肌は、傷を修復している最中のデリケートな状態です。普段のスキンケアも刺激の強いものを避けましょう。ピーリング剤やアルコール、高濃度のビタミンC、レチノール配合のもの、ニキビ治療薬などはトラブルの原因となる可能性がありますので施術前後３日間は注意が必要です。

しっかり保湿＋αのケア

お肌が乾燥しやすい状態にもなっていますから、化粧水に乳液、そして美容クリームも併用するように心がけましょう。施術後のオプションとして、術後の炎症を落ち着かせて、肌の回復を促すSRSマスクの併用や日頃からドクターズコスメの使用もおすすめです。

上記でも説明しましたが、施術後にはお肌が敏感になるため、施術前の３日ほどから、お肌に刺激を与えるような日焼けや化粧品の使用を避けましょう。トレチノインなどのピーリング剤、ニキビ治療薬、ビタミンA(レチノール)などを含むスキンケア用品、ニキビ治療薬もお控えください。

ダーマペンは針を使い、直接肌に穴を開ける施術ですので、正しい知識や経験を積んだ医療従事者や医師指導のもとに行われる医療機関を利用しましょう。

本来の自然治癒力を活かした治療法で、継続的に行うごとにさらに効果が感じられます。まずは3～4週間おきに4～8回、その感も定期的にメンテナンスを受けていただくと良いと思います。

毛穴の開きや黒ずみ、ニキビの原因にもなりやすい角栓のケアなどは、ご自身では難しいもの。セルフケアではなかなか改善しない、毛穴の詰まりやお肌のザラつき、繰り返すニキビなど、毛穴に関するご相談は当院にお任せください。

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【記事監修】 大西 勝　院長 医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院 国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成９年より大西皮フ科形成外科医院を開業。