メラニン毛穴

メラニン毛穴は、毛穴周りの皮膚が色素沈着を起こして毛穴が黒ずんでいる状態で、「毛穴ジミ」とも呼ばれています。

紫外線のダメージや摩擦などにより毛穴の中にもメラニンが発生しますが、そこで色素沈着が起こってポツポツとシミのようになるというもの。メラニン色素の沈着が原因のため、真っ黒というよりも、やや薄めの茶色っぽい色をしているのが特徴です。また肌荒れを繰り返す肌もメラニン毛穴になる可能性があり、肌のターンオーバーが正常に行われないとより目立ってきます。 

■紫外線

紫外線を浴び続けると、メラノサイトという色素細胞が紫外線から肌を守ろうとメラニン色素を作り出します。毛穴の周りは紫外線の影響を受けやすく、UV対策をせずに日焼けしてしまうと、シミやそばかすの他に、黒ずんだメラニン毛穴の原因となることもあります。

■ターンオーバーの乱れ

紫外線を浴びて生成されるメラニンも、ターンオーバーが正常なら沈着することなく、排出されます。しかしストレスや睡眠不足、ホルモンバランスの乱れ、加齢などでそれが乱れるとメラニンを排出することができず、毛穴周りにメラニン色素が蓄積されて黒ずんできたりします。

■摩擦・擦れ

メイク落としや洗顔の際に、ゴシゴシ肌を擦っているなど間違ったスキンケアが肌に負担をかけることになります。すると皮膚の炎症を招きメラニンが増え、メラニン色素が毛穴周りに沈着。黒ずみの原因となり黒ずみを悪化させる一因となり得るのです。

■紫外線対策を確実に

メラニン毛穴を防ぎ、悪化させないためには紫外線の侵入を防ぐことが大切です。紫外線は秋、冬でも降り注ぎ、また曇りの日も快晴時の約6割の有害紫外線量があります。近所への買い物やご自宅の窓際やベランダで作業をする際など、一年中日焼け止めを塗り、UVケア用の化粧下地やファンデーションも併用しましょう。

■美白ケア製品の使用

毎日のスキンケアに美白ケア化粧品を使うのもオススメです。厚生労働省が認めた成分では、ビタミンCをより浸透しやすくしたビタミンC誘導体、メラノサイトの活性化を抑制するトラネキサム酸、メラニンを作るチロシナーゼという酵素の働きを阻害し、メラニンの生成を抑えるアルブチンなどがあります。これらの成分を含む化粧品を使うようにすると、毛穴の美白効果も期待できます。

■スクラブ洗顔などによる「摩擦」

スクラブがこすれる刺激で汚れを取り去るもので、表面の角栓は落とせても、その摩擦によって毛穴が炎症を起こし、詰まりが悪化することもあります。角質が肥厚して、さらなる毛穴詰まりを促します。

■コンシーラーの厚塗り

黒ずみ毛穴を隠そうとしてやりがちな厚塗り。クレンジングでしっかり落とせば問題ないのですが、拭き取りクレンジングなどだと凹凸の汚れが落ち切れませんので、今度は毛穴詰まりの原因に！

■角栓を押し出す

黒ずみが気になって指やピンセットなどで角栓を押し出そうとすると、毛穴が炎症を起こし、角質が肥厚を起こします。

ピコレーザートーニング

ピコレーザーはピコ秒（1兆分の1秒）という速さでレーザー照射が可能です。出力の弱いレーザーをシャワーのように照射、効率的にメラニン色素を破壊して皮膚のメラニン色素を少しずつ減らしていく治療法です。熱影響が少ないため、肌に優しくスピーディな治療ができ、炎症後色素沈着、痛みなどのリスクが少なく、ダウンタイムもほとんどありません。肝斑、くすみ、シミ、毛穴開き、赤ら顔などでお悩みの方にオススメです。

ハイドラブースター

ハイドラブースターは水の力を利用し、角質除去などの毛穴ケアと美容成分を深層へ浸透させるフェイシャルケアの治療です。肌への負担が少なく皮脂や角質を取り除き、同時に美容成分を肌へ浸透させることで、うるおいがある肌を取り戻すことができます。また皮膚への刺激によりコラーゲンを増やし、色素沈着、シミ、くすみ、黒ずみ、ニキビ、ニキビ跡、毛穴の開き、乾燥肌、小ジワなどの改善に効果が期待できます。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を塗布し古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを活性化します。古い角質が取り除かれた後に、新しい角層の生成が促され、毛穴の開きや黒ずみ、お肌のくすみやニキビ・ニキビ跡などの改善に適した治療です。

ゼオスキン（ハイドロキノンを使用した美白）

ゼオスキンは、医療機関でのみ販売されているドクターズコスメ。皮膚科医のゼイン・オバジ氏が開発し35年もの研究期間を経て誕生しました。肌再生プログラムに基づいて治療を行うスキンケアシリーズで、医師の指導の下、治療を行い、それぞれの肌に最適なスキンケアができます。