顔のニキビ

ニキビは、毛穴の角栓異常により皮脂が毛穴に詰まったり、汚れが溜まったりすることから始まります。顔のニキビは以下のような私生活に原因がある可能性があります。

化粧品、日焼け止めなどの負担

化粧品や日焼け止めをきちんと落とせていなかったり、落とさず寝てしまうなど、毛穴が詰まった状態が続くとニキビの原因になってしまいます。お化粧をした日はきちんとクレンジング、洗顔をしてお肌を清潔に保ちましょう。

髪の毛

生え際、耳周りは皮脂がたまりやすい場所です。また、シャンプー、トリートメント、洗顔時の洗い残しも多い部分で、これもニキビの原因になってしまいます。シャンプーやトリートメント、洗顔時は、洗い残しがないように注意しましょう。

寝具（枕）

人は寝ている間にコップ1杯の汗をかくといわれています。また、汗だけでなく皮脂やスキンケアで使用した化粧品が付着し、枕には雑菌が繁殖しやすく、ニキビの原因になってしまいます。枕カバーはこまめに変えて清潔にしましょう。

顔を触るクセがある

頬杖をつくクセがあるなど、無意識に手で触ってしまうとニキビができやすくなります。クセがある方は触らないように意識してみてください。

頬や口まわり、アゴなどにポツポツとできてしまうニキビ。鏡を見るたび気になって触ってしまいがちですが、まずニキビができたら正しいケアを守ること。これ以上悪化させないために、スキンケアのポイントをご紹介していきます。

洗顔は、こすらず優しく

お肌に残った汚れが酸化するとニキビの悪化を招くことになるので、洗顔は大切です。メイクをする、しないに関わらず、クレンジングをし、洗顔は1日2回（朝と晩）行います。お肌に優しい洗顔料を使い、適量を十分泡立てて、泡でなでるように洗います。すすぎは、ぬるめのお湯で、髪の生え際まで洗い流し、清潔なタオルで水気を拭き取ります。

1日2回以上の洗顔や、スクラブ剤入りの洗顔料を使うなど肌に刺激を与えることは避けて下さい。

保湿を重視しつつ、油分も

ニキビは、肌の乾燥でバリア機能が低下することでも起こります。洗顔後はたっぷり、うるおいを与えて下さい。化粧水は適量を清潔な手に取り、なじませてから重ね付けします。こすったり、叩いたりしないように。またお肌は油分も与えないと、すぐに乾燥してしまいます。

水分と油分のバランスが良いと過剰な皮脂を抑えられますので、乳液やクリームは省かないようにします。

ニキビ肌には、「ノンコメド」などの低刺激処方のもの、ヒアルロン酸やセラミドなど高保湿成分が配合されているものがおすすめです。

皮脂の酸化を防ぐ、紫外線対策

紫外線を浴びると、乾燥から角層が厚くなり、皮脂の酸化も招き、ニキビを悪化させることにつながります。また活性酸素を発生させてバリア機能を低下させます。そのため日焼け止めは必ず使いましょう。ただ日焼け止めには、ニキビや肌荒れが起きやすい、刺激の強いものもあります。ニキビのできた肌には、「紫外線吸収剤フリー」、「ノンケミカル」など、肌に優しく、なじみやすいものを。クレンジングや洗顔の際に、無理なく落とせるものを選ぶことです。

ニキビは進行具合によって治療法が違いますので、初期の白ニキビから段階別に治療法をご紹介します。

白ニキビ

毛穴に詰まった皮脂が古くなって、白く見えるのが「白ニキビ」です。ニキビの初期段階で、患部は薄い皮膜で覆われ痛み、腫れなどはありません。この段階で行われるのが、医療用ケミカルピーリング、ドクターズコスメ、ミルクピールイオン導入などです。

ピーリング効果のある薬剤が肌の角質層から真皮にまで深く浸透し、古くなった角質を溶かし肌のターンオーバーを整えます。

毛穴を詰まらせている角質が、皮脂や汚れの排出を妨げているため、ピーリングで毛穴の中をきれいし排出をスムーズにさせます。

黒ニキビ

白ニキビが酸化した状態を「黒ニキビ」といいます。毛穴に詰まった皮脂が表面に押し出され空気に触れて、酸化すると黒ずんできます。

治療法は、ミルクピール、サリチル酸マクロゴールピーリング、イオン導入、ドクターズコスメなどを併用して行います。

白ニキビと同じく、余分な角質を取り除くケミカルピーリングや、皮脂を抑える成分を肌の奥に届けるイオン導入、さらにドクターズコスメを組み合わせ治療を行います。

赤ニキビ

黒ニキビが悪化したものを「赤ニキビ」といいます。毛穴に詰まっている皮脂をエサに、アクネ菌が繁殖し炎症して、ニキビが赤く腫れあがった状態です。赤ニキビには、炎症を抑えることが第一です。治療は症状に合わせて、アグネス、ドクターズコスメ、医療用ケミカルピーリング、VビームⅡレーザー、トレチノイン療法などが行われます。肌質や症状に応じて、余分な角質を取り除くケミカルピーリングのほか、皮脂の抑制につながるイオン導入、赤みを改善するレーザーやフォトフェイシャルなどをおすすめすることもあります。