ワキの黒ずみを治す方法

ノースリーブを着たり、レジャーを楽しんだりと何かと脇を見せる機会が多くなる季節。
意外と見落としがちなのが、脇の黒ずみです。
お洒落をしていても、チラッと見えた脇で台無しになってしまうことも・・・。
黒ずみは、古い角質や毛穴の汚れの蓄積、摩擦や炎症によって生成されたメラニン色素の沈着によって起こります。
そんな多くの女性の悩みのタネである脇の黒ずみの原因や対策、おすすめのケアアイテムをご紹介します。
脇のように日常的に刺激を受ける部分は、キレイな状態になるまでには時間がかかりますので、より早くきれいな脇を手に入れるために、ぜひ参考にしてみて下さい。

例えば、剃刀や毛抜きでのムダ毛処理や、制汗剤やデオドラントシートの使い過ぎも黒ずみにつながります。正しいケアをして予防改善に努めるうえでも次に挙げる原因を理解しておきましょう。

摩擦や炎症による色素沈着

皮膚と衣類との摩擦も、表皮を厚くし脇の黒ずみを生じさせることがあります。
また紫外線を浴びると炎症のダメージから守るため、メラニン色素が過剰に生成されたりして黒ずみを発生させます。
また汗をかきやすく蒸れやすい脇は、雑菌が繁殖して黒ずみの原因となる炎症を起こすこともあり、汗そのものが皮膚に刺激を与えることもあります。

自己処理による刺激

カミソリや毛抜き、脱毛シートで脇の毛を処理すると、皮膚への刺激からメラニン色素が過剰に生成され、色素沈着を起こして黒ずみが生じます。
また自己処理をした後で保湿をしっかり行わないと、乾燥で開いた毛穴に皮脂などの汚れや雑菌が入り込んで、黒ずみやブツブツとした皮膚になることも。
お風呂で毛を処理する方は、乾燥が進みがちなので脇にも化粧水や乳液で潤いを与えましょう。

毛穴に詰まった皮脂や古い角質が酸化する

脇の下の毛穴に詰まった皮脂汚れをキレイに落とせないと、それが酸化して黒ずみになることもあります。
さらに乾燥からターンオーバーが滞っていると、黒ずみが沈着して簡単に落とせなくなってしまいます。
脇は、汗や皮脂が発生しやすく清潔に保つことが難しい部位です。入浴したら石鹸を泡立てて、たっぷりの泡で擦らずに汚れを包み込むようにして洗い、キレイに流して柔らかいタオルで優しく拭き取りましょう。

埋没毛による黒ずみ

脇のムダ毛の自己処理を繰り返すと、生えた毛が中に埋もれるようになり、黒ずんで見える場合があります。
毛抜きやカミソリを使ったり、肌が乾燥していたりすると毛が詰まりやすくなるので保湿を心掛けましょう。
埋没した毛を無理に引っ張り出そうとすると肌を傷つけてしまいます。気になる場合は、美容皮膚科などに相談してみましょう。

制汗剤やデオドラントシートの使い過ぎ

制汗剤には、パウダータイプや直接薬剤を塗布するタイプがあり、パウダー（粉）が脇の汗腺に付着したり、汗を抑える成分が毛穴に溜まったりして肌に過剰なストレスを与え、肌のターンオーバーが滞って黒ずみの原因につながります。
日常的に使用を繰り返すと、色素沈着から黒ずみができやすい環境を作ることにもなります。 

古い角質や汚れを洗い流す

黒ずみを改善できる石鹸やピーリングで、メラニン色素を含む古い角質や毛穴汚れを擦らず優しく落とす習慣を作ることで、肌のトーンの変化が期待できます。

ピーリング剤は古い角質や汚れを除き、肌のターンオーバーを促進してメラニン色素を排出してくれる効果が期待できますが、市販のものには刺激の強い成分が含まれている場合もあるため、配合されている成分を確認してから購入しましょう。

美白効果のあるクリームを塗る

脇の黒ずみケア専用のものや、フェイス用やボディ用の美白クリームを使ってみましょう。

メラニンの生成を抑える効果が期待できる成分のトラネキサム酸やハイドロキノン、ビタミンCなどを配合した医薬部外品のクリームを塗ることでも黒ずみ改善になります。

市販のものは刺激を感じることが多い成分が含まれることもありますので、敏感肌の方は特に注意して使って下さい。

クリニックで治療する

できるだけ早く脇の黒ずみを解消したい場合は、皮膚科や美容クリニックでの治療がおすすめです。

ハイドロキノンやトレチノインなどの塗り薬のほか、レーザー治療、ケミカルピーリングなど肌質や黒ずみの程度によって様々な治療方法がありますので、より安全で確実にきれいにすることができます。

脇の黒ずみ予防のために、ムダ毛処理法を見直すことも大切です。

毛抜きやカミソリの使用は色素沈着や黒いボツボツ、埋没毛を起こす可能性があります。できれば電動シェーバーを毛流れに沿って使用するなど、肌に優しい方法に変更することをおすすめします。

そして古い角質が残らないよう汚れはしっかり落とすように。強く擦らなくても汚れを吸着してくれる石鹸を使い、泡で包むように洗って下さい。定期的なピーリングも肌の色が本来のものに戻ることが期待できます。

また制汗剤やデオドラントシートを頻繁に使いすぎないようにして、脇への刺激をできるだけ避けましょう。

体の露出が増える季節に気になるのが袖から見える脇。黒ずんだりブツブツができたりして、見られるのが恥ずかしいという方も多いのではないでしょうか。

当院でも20〜40代の女性を中心に、脇の黒ずみのお悩みで受診される方がいらっしゃいます。専門医が丁寧に治療方法を解説してから施術を行いますので、早めにきれいにしたいという方はぜひ当院までご相談下さい。

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【記事監修】 大西 勝　院長 医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院 国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成９年より大西皮フ科形成外科医院を開業。