白いニキビ？「稗粒腫(はいりゅう腫)」について

お顔にできる
ポツッとした白い粒々。

白いニキビや汗管腫とは違うような
小さい白い膨らみがいくつかある・・

痛みやかゆみはなくても、
目立つから気になりますよね。

ニキビだと思ってケアしていたのに
長年治らず悩んでいる方が多いようです。

その白い膨らみが1〜2mm程度で、
稗（ひえ）のような硬く光沢のある白い粒で、
なかなか治らなければ
それは稗粒腫かもしれません。

稗粒腫は粉瘤（アテローム）の一種で
皮膚の表面に袋ができている状態です。

稗粒腫は 目の周り、おでこや頬にもでき
お顔の目立つところ、首やお腹、
また傷ややけどの跡に
出てくることが多いです。

また、1つではなく
複数の稗粒腫が合体して
大きくなっていることもあります。

 
一見すると、

白いニキビの「コメド」にも似ていますが、
炎症を起こしたり赤くなったりしなければ
稗粒腫の可能性が高いです。

稗粒腫には、生まれつきある場合や
突然発生する原発性稗粒腫と
ケガなどで皮膚が傷ついた後に発生する
続発性稗粒腫があります。

稗粒腫の正体は
毛穴に詰まった角栓、
もしくは皮膚によって塞がった汗腺です。

毛の根本にある毛包や
脂をつくる皮脂腺に問題がある時に発生します。

私達の肌はお肌の表面をバリアするために
皮脂を毛穴から分泌していますが、
それが排出されずに毛穴に詰まり
固まると角栓になります。

角栓は、毛穴を押し出すと出てくる白い固まりで、
脂が固まったものです。

角栓ができる原因は
ターンオーバーの周期の遅れによる角質肥厚や
ホルモンバランスの乱れによる皮脂過剰分泌などです。

また、ケガややけどの後に発生する稗粒腫は、
患部の修復時に汗を出す汗腺に異常があり
汗腺の先端が塞がって発生することもあります。

稗粒腫は放っておいても
健康被害があるわけではありませんが、
見た目が気になるなら
早期に治療をしたほうがいいです。

稗粒腫は男女問わず発症しますが
女性の方ができやすいと言われています。

また、赤ちゃんは生まれつき
鼻に稗粒腫が発症していたケースもあります。

稗粒腫はお子様から大人まで
幅広い年代で発症しますが
乳児期のお子様の場合、
放っておいて自然治癒することもあります。

＜当院の人気治療＞

基礎化粧品や市販の軟膏などでケアしても
改善されにくいうえ、
成人以降は自然に治りにくくなるので
治療がおすすめです。

ニキビと同じように、
ご自分で傷をつけ押し出そうとするのは
跡や色素沈着として残ることがあるので
やめましょう。

稗粒腫は注射針の先で
患部に穴を開け角質を取る治療と
レーザーの治療で改善できます。

稗粒腫はただ取り除いただけだと
角質をつくる袋が残ったままになるので
再発する可能性があります。

角質を取り除いた後に、
いぼを取るのにも使われる
炭酸ガスレーザーなどで
角質をつくる袋を焼くのが確実です。

レーザーを照射することで
傷跡の周りが平坦になり
目立ちにくくなります。

この治療を何回かに分けて受けていただくと
数回で目立たなくなります。

治療自体は一瞬で終わり、
局部麻酔も使えるため痛みもほぼ無く、
小さいお子様でも受けられる治療です。

治療後はガーゼテープを貼って
安静にしていると1週間ほどで傷が治ります。

治療の当日から洗顔できますし、
短時間で終わる治療なので
気軽に受けていただけます。

稗粒腫を取り出しレーザーで焼いた後の肌は
デリケートになっているので
色素沈着やダメージを防ぐために
紫外線対策や美白系の基礎化粧品を使いましょう。

長年消えなかった稗粒腫でも、
クリニックの治療であれば
跡に残すことなくキレイに取れ、
再発もしにくくなります。

ご自分でケアしていてもなかなか治らなかったり、
他のクリニックで治療して再発してしまった場合も
当院へご相談ください。


【稗粒腫・粉瘤（アテローム）の治療方法】
↓詳しくはこちらから↓
https://www.onishiskinclinic.com/mole/index.html

【記事監修】 大西 勝　院長 医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院 国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成９年より大西皮フ科形成外科医院を開業。