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2025.02.20
様々な部分にできるポツッとした「イボ」。特に首など、人目につく場所にできて気になっているという方もいらっしゃると思います。
目立たない場所だからとそのまま放置する方や、ご自分で取ろうとする方もいますが、イボができる原因は部位によっても違います。また万が一、悪性の場合もあります。
原因にあった治療を受けることが大切になってくるため、これからイボができる原因をお伝えしながら医療機関での治療法についてご紹介します。
ウイルス感染でできるイボ
イボは、「ヒトパピローマウイルス」というウイルスに感染することで発生します。
温泉やプールで接触したり、家族で同じタオルやマットを使ったりすることで感染しやすくなります。
100種類以上もあると言われるこのウイルスは、ほとんどが自然治癒する良性のものですが、誰もが感染する可能性があり、中には悪性のものもあるため医療機関での治療が必要です。
加齢や紫外線によるイボ
年齢を重ねるとできるイボを「脂漏性角化症」といい、「老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)」とも呼ばれます。
顔や手の甲、胸、背中、腰などにできる良性のもので、肌色や茶色、黒色をしています。老化や紫外線の影響でメラニン色素が増え、皮膚が厚くなることででき、表面はザラザラしていて、ほくろ大から1~2cmのものまであります。
良性なイボですが、目立つところにできている場合は治療で除去することも可能です。治療法は、凍結療法や外科治療、炭酸ガスレーザー治療などがあります。
【ウイルス性のイボ】
ひとことで「ヒトパピローマウイルス」といっても、その種類は100以上もあるといわれ、感染したウイルスの種類によって症状の現れ方も様々です。ウイルスに感染してできるイボにはいくつか種類がありますのでご紹介します。
青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)
額の両脇や頬、手や腕にできやすく、シミに似た淡い褐色のイボで表面は滑らかで、特に若い女性に多いとされています。感染した皮膚から広がり数が増えることもあり、周りの人にも感染してしまうため早めの対応が必要です。
市販の軟膏を使うのも良いですが、なかなか治らない場合は皮膚科を受診することをおすすめします。
尖圭コンジローマ
茶色やピンク色のトサカのようなイボが性器や肛門の周辺にできるもので、性感染症の一つです。
性行為による感染が多く、目立つ場所にできる場合もあれば、内側の見えにくいところにできる場合もあります。
痛みやかゆみはありませんが、放置しておくと増えたり大きくなったりして、カリフラワー状になることもあります。
伝染性軟属腫(水イボ)
水イボという名で知られていますが、正式には「伝染性軟属腫」と呼ばれます。
ポックスウイルスの一種による感染症で、学校などの集団生活や、プール、水遊び、タオルの共有、浴場などで感染する可能性があります。
免疫力が発達していない子供たちの顔や背中、胸、お腹、脇、お尻、手足や肘、膝の内側、太ももの内側などに現れます。
ピンク色や白色で直径2〜10mmのドーム型の柔らかいブツブツができるのが特徴で、通常、痛みやかゆみはありません。
【加齢や紫外線によるイボ】
老人性イボといわれる脂漏性角化症と、中年イボや首イボと呼ばれる軟性線維腫(スキンタッグ)があります。
老人性イボ(脂漏性角化症)
皮膚の老化や長年の紫外線ダメージによって、メラニン色素が増えて皮膚が硬く厚くなることによってできます。老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)とも呼ばれます。
良性のイボで肌色や茶~黒色をしていて、顔や頭部、胸、背中、お腹や腰など、手の平や足の裏以外のどこにでもできます。表面はザラザラしていて、ほくろ大のものから1~2cmまでになるものまであります。
軟性線維腫
首や脇の下、胸など摩擦が多い部位にできやすく、直径1~3mm程度の小さな突起したイボです。年齢とともに数が増えることや大きくなることがあります。
年齢だけではなく、紫外線やこすれ、遺伝的な体質も関係しているもので、早い方は20代で発症することもあります。
肌色で柔らかく、直径1㎜以下~数㎜のもので、一つだけのこともあり、複数個できることもあります。
病院で受ける治療としては、
・内服薬
・外用薬の塗布
・液体窒素による凍結療法
・炭酸ガスレーザー
を用いる方法があります。
比較的多くの方が受けている凍結治療、ドライアイス治療は、イボの部分を凍らせて細胞組織にダメージを与えて壊死させるというもので、従来から行われている効果的な方法です。
特にお子様のウイルス性のイボ治療で選ばれることが多いですが、老人性イボやシミの治療にも使用することができます。
ドライアイス治療は、綿棒を溶けたドライアイスのような液体窒素にひたしてイボに当てるという方法で行います。
凍らせる治療のため痛みは伴いますが、現在もイボ治療の標準的なもので、「痛みを少なくする」「効果的に当てる」方法も考えられています。
イボは自分で削ったりして取ろうとすると悪化する恐れがあります。気になる場合には病院を受診して頂くことをおすすめします。
またドライアイスで冷やしても、イボの底の部分まで凍らせることができないので効果がほとんどないといえます。
イボやほくろは、たとえ小さくても目立つ場所にできてしまうと気になるもの。イボはよく見られる皮膚疾患で、年間を通して外来の患者様も非常に多い疾患です。
イボは、魚の目や首イボ、ウイルス性のものや老人性のものなど様々含むこともあります。
ご自分ではどんな原因でできているのか判断がつかないため、専門の医師に診てもらった上で、必要に応じた治療をするのが良いでしょう。
当院ではドライアイス治療の他にも治療法がございます。また経験豊富な医師が担当いたしますので、イボでお悩みの方はぜひご相談下さい。
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【記事監修】 大西 勝 院長 医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院 国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成9年より大西皮フ科形成外科医院を開業。 |
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