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2025.05.16
髪の毛に必要な栄養素といわれているのが亜鉛です。亜鉛不足は抜け毛や薄毛を引き起こすということを聞いた方もいるかもしれません。
髪の毛は食事で摂った栄養素から作られますので、抜け毛および薄毛予防にとって有益なものをきちんと摂ることが影響してきます。
そこで、亜鉛と薄毛の関係や、どんな食品に多く含まれるのかを解説します。体内の亜鉛は失われやすい特徴がありますので、摂取方法にも注意して摂り入れてみて下さい。
亜鉛は髪の毛を生成するのに必要な栄養素で、不足すると抜け毛の原因になることがあります。どのような点が髪にとって良いのか、そのメリットをお伝えします。
髪の主成分であるケラチンを合成する
ケラチンはアミノ酸から成り、髪を構成する主成分です。亜鉛はこのケラチン合成の際に必要となる成分です。
タンパク質を分解して生成されたアミノ酸を再結合して、ケラチンを生成するのに必要なもので、亜鉛がなければ髪の毛を作ることができません。
発毛サイクルを整える
発毛が行われる周期は、成長期、退行期、休止期からなります。
2~6年続く成長期に毛母細胞の分裂が行われ、新しい髪が生まれます。その後の退行期で髪の成長はストップし、さらにその後の休止期で次の新しい成長期のために準備します。
このサイクルが乱れて成長期が短くなると、髪は十分に成長しないまま抜けていくので、それを食い止めるためにはこの周期を正常に戻すことが必要です。
亜鉛はその働きを期待できます。
AGAの原因を抑制する
男性ホルモンのテストステロンが、体内の酵素5αリダクターゼと結合してジヒドロテストステロン(DHT)に変化することで、AGAを発症するといわれています。
亜鉛は、5αリダクターゼの働きを抑える作用があるため、結果的にAGAの進行を抑制する働きも期待されています。
女性でもAGAと同じメカニズムで薄毛が引き起こされる場合があります。
亜鉛は髪の毛を作るのに欠かせない栄養素といえ、それが十分でないと新しい髪の毛を作ることができなくなり、抜け毛も増えてしまいます。
女性の抜け毛、薄毛の原因には亜鉛不足以外のFAGA(女性型脱毛症)から起こるものもあります。
FAGAは、加齢に伴って起こる女性ホルモン(エストロゲン)の減少によって発症し、血中濃度において女性ホルモンが低下すると、男性ホルモンの濃度が相対的に上昇することによって起こると考えられます。
亜鉛を摂取し続けると、嘔吐や吐き気、脱水症状、発熱やだるさなどの症状を訴える方もいます。また大量に摂っても他の栄養素へ供給されないこともあって、抜け毛が増える恐れがあります。
成人女性が摂取する一日の亜鉛の量として推奨されているのは8mgです。
食べ物だけで摂取量が過剰になることは少ないといえますが、上限を超えないように注意しましょう。
亜鉛を多く含む食品をご紹介します。一日の亜鉛の摂取量の目安は成人男性が10~11mg、成人女性が8mgとなっています。一日の摂取量を参考にしていただき、普段のメニューに意識的に取り入れていきましょう。
牡蠣
生牡蠣100gに亜鉛が13.2mgほど含まれるといわれています。成人女性が一日に摂取する量としての目安が8mgですから、牡蠣100gで一日分を超えることとなります。
レバー
豚レバー100gあたり6.9mgほどの亜鉛が含まれています。レバニラなど野菜と一緒のメニューにして定期的に摂ると良いでしょう。
牛肉
牛肉それぞれの部位の100ℊあたり、肩肉だと4.9mg程度、肩ロース肉は4.6mg程度、テール肉は4.3mg程度、ヒレ、モモ、ミノは4.2mg程度の亜鉛が含まれます。
卵黄
卵黄100gあたり、4.2mgほどの亜鉛が含まれています。卵は、生卵やゆで卵などでそのまま食べたり、ほかの食材と一緒に調理したりと、毎日の食事に取り入れやすい食材です。
煮干し
煮干し100gあたり、7.2mgほどの亜鉛が含まれています。
煮干しは出汁として使う以外にも、おやつやおつまみとしても食べることもできますから、脂肪分や糖分の多いお菓子と置き換えるなどして上手に取り入れてみましょう。
松の実
松の実100gあたり、6mgほどの亜鉛が含まれています。そのまま食べるほか、お菓子などの材料として使うこともできます。
お酒を飲むと体内の亜鉛が分解のために消費されてしまいますが、おつまみに松の実を食べることで亜鉛を補うことができますので、ぜひ取り入れてみましょう。
ピュアココア
100gのピュアココアには7mgほどの亜鉛が含まれています。砂糖やほかの成分を混ぜて調味してある調整ココアの場合はまた含有量が変化します。
寒い冬の飲み物としてもホットココアはおすすめできますので、できればピュアココアを選んで摂り入れてみて下さい。
亜鉛にはケラチン生成の働きがありますが、タンパク質やビタミン類、ミネラルなどが不足していればケラチン生成することはできません。それらの栄養もバランス良く摂取しましょう。
また、女性の抜け毛や薄毛には、FAGAという脱毛症によっても引き起こされます。その場合は亜鉛を摂取しても、根本的に薄毛、抜け毛を改善させることはなかなか難しいといえるでしょう。
食生活を見直しても抜け毛や薄毛が改善されない場合は、専門クリニックで専門医の診察を受けてみることをおすすめします。
髪を構成するケラチン生成にとって、亜鉛が欠かせないものであることをお伝えしました。
毎日の食事からタンパク質やビタミン類、亜鉛を含む食品をできるだけバランス良く摂り入れたいところですが、それが難しい方はサプリメントからも補うこともできます。
亜鉛の含有量に注意して摂取して頂くとともに、ご自身でできるケアに限界を感じるようであれば、ぜひ当院のクリニックにご相談下さい。
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【記事監修】 大西 勝 院長 医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院 国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成9年より大西皮フ科形成外科医院を開業。 |
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