毛穴・ニキビ跡にはダーマペンVSポテンツァVSフラクショナルレーザー

ニキビ跡の代表的な治療方法として一般的によく挙げられるのは、ダーマペン、ポテンツァ、フラクショナルレーザーです。
ダーマペンとポテンツァはマイクロニードル治療と呼ばれ、肌に極細針で穴を開けてターンオーバーを促進させる治療方法です。フラクショナルレーザーは、凹みやクレータータイプのニキビ跡の肌に小さな傷を付けて新しい皮膚の再生を促す方法です。

今回はこの３つがどのような治療なのか、ダウンタイムや効果にどんな違いがあるのかなどを解説します。ニキビ跡の治療は何にすれば良いか迷われている方や検討されている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

ピコフラクショナルレーザー

代表的なニキビ跡治療ともいえるフラクショナルレーザー。中でもピコフラクショナルレーザーは、「1ピコ秒=1兆分の1秒」という速度で、より短時間で高密度に皮膚の深部までレーザー照射できる治療法です。レーザーで皮膚に小さな点状の穴を開け、その傷が治る過程において皮膚内ではコラーゲンやエラスチンが増生され、クレーターや凹み、毛穴開きが目立たなくなり改善が期待できます。

ニキビ跡の状態に合わせて、照射パワーや間隔、照射時間や回数などを設定し、治療を行えるため、より組織へのダメージを軽減して色素を破壊できます。

施術は多少の痛みを伴い、術後5～10日は患部の赤みやザラつき、ほてりが見られます。麻酔の使用や冷却しながら照射するなど痛み軽減に努めていますので、高い効果を実感したい患者様には検討頂きたい治療方法です。

ダーマペン4

ダーマペンは、髪の毛より細い針で肌に穴を開け、肌本来の自然治癒力によってコラーゲンやエラスチンの分泌を促す治療です。肌に穴を開けることで真皮層に小さな損傷が起き、それを修復しようとする作用によって表皮細胞や線維芽細胞、コラーゲンなどの肌細胞が活性化されます。それによって新しく肌が生まれ変り、ツヤとハリが出て、ニキビ跡や毛穴の開き、シワ、たるみを改善、前より一層美しい肌に導きます。

従来のダーマペン3は、12本の針が毎秒1300個の穴を開けることが可能でしたが、ダーマペン4は、16本の極細針が振動数120回/秒という世界最速の速さで、毎秒1920個の穴を開けられるようになりました。

４、５回通うことで効果をよりしっかり実感できます。また症状に合わせた薬剤と併用することで、穴から美容成分が肌内部に浸透してより高い美肌効果が期待できます。ダウンタイムも2～3日赤みが残る程度で、フラクショナルレーザーに比べても回復が早いといえます。

ポテンツァ

ポテンツァは、ダーマペンの進化版ともいわれます。針を使うニードル療法と高周波療法を兼ね備えた治療として注目されている最新美肌治療器です。極細針の針先から出るRF（ラジオ派）のエネルギーを、肌の深い層の真皮に直接届け働きかけます。さらに豊富なチップを使い分け、肌質やお悩みによって選んだ薬剤をムラなく均一に肌の奥に導入することで、ニキビや肝斑、毛穴開き、赤ら顔、シワやたるみ改善、リフトアップまで幅広い治療を目指すことができます。

ポテンツァの特徴は、針によってできた傷の治癒の過程でコラーゲンやエラスチンを増やすのに加え、高周波による熱刺激を与えて収縮させることによる効果も期待できること。1度の施術で得られる効果が高まります。

ラジオ派を照射しながら止血まですることができるため、出血を最小限に抑えることができ、ダウンタイムも少ない治療です。お顔全体の施術が可能で、ポテンツァ1回でダーマペン４～５回分の効果を得られるといわれ、ダウンタイムも痛みも少なく翌日にはメイクもできます。

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【記事監修】 大西 勝　院長 医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院 国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成９年より大西皮フ科形成外科医院を開業。