体内に残ったヒアルロン酸は溶かすことができるのか？

注入後のヒアルロン酸は、だんだん体内に吸収され１年ほどで自然になくなっていきます。ヒアルロン酸は、ヒトの皮膚や関節、軟骨、脳などにも存在している成分で、水分を保ち潤滑油の働きをしています。もともと皮膚にあるものなので、毒性や合併症はほとんどありません。

気になる箇所にヒアルロン酸製剤を直接注入することで、小じわ、クマ、ほうれい線を改善することができますが、狭い範囲に集中して注入することや、注入する場所や方法によっては完全に吸収されず残ることもあります。

こうして残ったヒアルロン酸がしこりとなってしまうケースもありますので、その場合は医師の診断の上、適切な処置が必要になります。

残念ながらご自身でヒアルロン酸を早く吸収させたり、形を変えたりする方法はありません。注入から2〜3日間は、まだなじんでいないため硬さが感じられることもあります。時間がたてば吸収されていく成分なので、まずはあまり触らずに様子を見るようにしましょう。不自然に膨れたり、しこりができたりしたら、ご自身で触ったりマッサージしたりしないことも大切です。

マッサージをすると、注入したヒアルロン酸を散らすことはできますが、整えた部分が崩れてしまいうことにもなります。たとえ体内に残っても害のない物質ですので、焦らないことが大切です。術後1週間は、ヒアルロン酸が移動しやすくなっているので、マッサージは控えましょう。１～３週間ほどしても気になるようでしたら担当医に相談するようにしましょう。

他院で注入して、仕上がりイメージと異なる、注入部分が凸凹して不自然な膨らみがあるというような状態になってしまった方も、別の医療機関で溶かすことはできます。専用の薬剤を使用して注入したヒアルロン酸を分解し除去すれば、施術前の状態に戻すことができます。

安価なヒアルロン酸を使用した、または薄めて使用したなどの事例も見られることもありますので、多くの症例と実績がある信頼できるクリニックでの施術をおすすめします。

ヒアルロン酸注射の効果の持続期間は６カ月～２年程度です。その間に、体内に吸収されてなくなるため、効果が落ちてきた頃に再注入すると効果をキープできるでしょう。額のシワ、ほうれい線、目の下のくぼみなどは半年から1年、２年の頻度で行うことが多いですが、肌状態や残っているヒアルロン酸の量を医師と確認してから間隔を決めることをおすすめします。

また、施術したのに思ったように改善しなかった場合、追加で治療を受ける方法があります。その際は先に入れたヒアルロン酸を溶解させてから受けることになりますが、腫れなどの副作用が出ることもあるため、ダウンタイム期間を取り異常が見られないか確認してからする必要があります。

注射するだけで気軽に行えるヒアルロン酸は、たくさんの方が行っている人気の美容施術です。当院でも多くの患者様がほうれい線を気にしてヒアルロン酸注入を希望されます。ただ、医師の技術によるところが大きいため、イメージ通りに仕上がらないといったことも起こり得るといった一面もあります。

品質が保証された製剤を使い、少しずつ的確に注入することや、必要以上に深いところに注入しないことなどが仕上がりに影響してきますので、信頼できる医師に相談した上で受けることが大切です。

ヒアルロン酸注入は、当院が最も得意とする美容治療のひとつですので、シワやほうれい線、目の下のくぼみなどでお悩みの方はぜひ当院にご相談下さい。