あざの治療

あざ治療は当院が最も力を入れている治療の一つです。

※あざの保険治療は石山院のみの対応となります。

あざ治療について

現在ではほとんどのあざは各種レーザーを用いて、簡単にきれいに治せるようになりました。しかしながら扁平母斑など、まだまだ治療が難しいあざがあるのも事実です。 ただし、患者様にはいつも「最高の治療を行います。当院でとれないあざは世界中どこの病院に行ってもとれません。」とお話ししています。 あざ治療は当院で最も力を入れている治療の1つです。
症例によっては、1、2回のレーザー照射で簡単に消えてしまうものや、レーザーだけではなかなか消えにくく、時にはドライアイス療法や手術が必要なものもあります。
大切なことは、どんなタイプのあざも生後すこしでも早く治療を開始することです。産婦人科・小児科でよく放置されてしまう苺状血管腫も放置した場合、醜形を残したり、時に機能障害をきたすこともあります。また、蒙古斑も生涯残存することも少なくありません。あざのことはあざの専門医に御相談下さい。

当院が選ばれる理由

  • 139,000件を超える治療実績!(1997年11月~2024年4月の実績)

    1997年開院以来、年間約4,000件超、計139,000件以上の治療実績があります。

  • 30年以上の治療経験!

    院長は形成外科医として34年、開業して28年以上の治療経験があります (2024年6月現在)。また、他にも経験豊富な形成外科認定医、皮膚科認定医が多数在籍しております。

  • あざ治療に必要なすべてのレーザー機器を導入!

    アレキサンドライドレーザー、ルビレーザー、ヤグレーザー、VビームⅡレーザー、ピコレーザー、CO2レーザーをはじめとするあざ治療に必要とされるすべての波長を備えたレーザー機器を導入しています。

  • 滋賀県全域の医療施設よりご紹介いただいております。

    滋賀県全域の総合病院、小児科・産婦人科ドクターよりご紹介いただいております。

  • 手術、ドライアイスなどレーザー以外の治療法も備えている

    レーザーではとれないあざ、レーザーよりも他の治療が優れていると思われる症例には手術やドライアイス治療などベストな治療法を選択いたします。

◆ 院長からのコメント ◆

どのタイプのあざに対しても最善の治療を行っています。「当院で治せないあざは世界中どこに行っても治せません」と患者様にはお話しています。
あざの種類は色々あります。「レーザーで消えるのか?」「手術が必要なのか?」「いつ治療をするべきなのか?」など、まずは1度診察にお越しください。

院長からのコメント

赤あざ

単純性血管腫(ポートワイン母斑)

単純性血管腫(赤あざ) 症例写真
7回のレーザー治療

生まれつき存在する平坦な赤あざで、大人になっても自然に消えることはありません。体の成長に伴ってあざの面積も拡大し、また隆起してくる場合もあります。発症率は3人/1,000人程度です。
顔面に存在する場合には、同側眼球の緑内障や同側の軟膜髄膜の血管奇形と合併するスタージ・ウェバー症候群の一症状の可能性があります。
赤ちゃんのおでこにある「サーモンバッチ」、うなじにあるものは「ウンナ母斑」と呼ばれています。

治療方法
VビームⅡレーザーを用いて治療します。顔、首は治療効果が高いですが四肢、体は難しいです。従来のダイレーザーでは効果に限界のあったものでもVビームⅡレーザーではかなり治療成績が上がりました。
治療開始が早いほど有効率が高いとされています。乳児期の方が皮膚が薄いためレーザーの深達性が良く、照射面積も小さくてすむからです。
VビームⅡレーザーの詳細を見る >>

苺状血管腫

苺状血管腫 症例写真
1~3ヶ月おきに10回のレーザー治療

生後2週ごろより出現し、未熟な毛細血管の増殖によりあらわれる赤あざの一種です。放置した場合、最終的に約25%が血管腫の残存(赤みや皮膚のたるみ)を認め、 約10%が形成外科的な手術適応となるほどの変形を残すとされています。 特に目のまわり、首などは増大すると機能的なリスクを伴うため、より早期の治療が望ましいです。。増大期には約1ヶ月おきにレーザー治療を行ないます。
症状が安定すれば3ヶ月に1回の治療となります。

治療方法
以前は治療法がなかったため、治療をせず自然消失を待っていましたが、現在は少しでも早期にVビームⅡレーザーによる治療を行う事が望ましいとされています。 症状によっては生後1ヶ月でもレーザー治療を行うことが可能です。血管腫の増大が著しい場合や、まぶたのキワに血管腫がある場合は、内服治療(プロプラノロール)を行う場合もあります。
VビームⅡレーザーの詳細を見る >>

毛細血管拡張症

毛細血管拡張症 症例写真
2回のレーザー治療

頬や鼻にみられる毛細血管が浮き上がって目立つ状態で皮膚が赤く見える状態です。赤ら顔や酒さなども毛細血管拡張症の一種となります。

治療方法
レーザー治療効果が高く、比較的少ない回数で改善されることが多いです。3ヶ月おきの繰り返しの治療となります。
VビームⅡレーザーの詳細を見る >>

クモ状血管腫

毛細血管拡張症の一種で、クモの足が広がったように見えるため、この名前となっています。小児では自然消退することもありますが、整容面から治療の適応となる場合があります。

治療方法
毛細血管拡張症と同じくVビームレーザーの適応となります。1~2回のレーザー治療で消えることが多いです。
VビームⅡレーザーの詳細を見る >>

青あざ

太田母斑

太田母斑(青あざ) 症例写真
5回のレーザー治療

顔面(目のまわり、頬、額、小鼻)に現れることの多い青あざの一種です。生まれつきある場合、または思春期以降にできて徐々に濃くなり拡大する場合もあります。目のまわりは比較的消えにくく、複数回の治療回数が必要となります。
黄色人種の女性に好発し、遺伝性はありません。

治療方法
Qスイッチレーザーを用いて消すことができます。3ヶ月以上の間隔をあけて複数回治療します。通常レーザー照射後、約1週間のガーゼ保護が必要です。
早期にレーザー治療を開始した方が副作用を抑え、少ない回数で消すことができます。
Qスイッチレーザーの詳細を見る >>

両側性遅発性太田母斑様色素斑

両側性遅発性太田母斑様色素斑 症例写真
6ヶ月おきに2回のレーザー治療

思春期以降に、主に頬骨の上を中心に左右対称にあらわれる色素斑です。 妊娠、出産を契機に発生することもあります。数か月おきに2~3回のレーザー治療が必要です。

治療方法
Qスイッチレーザーで消すことができますが、レーザー照射後の色素沈着が必発のため、トレチノイン・ハイドロキノンを併用することで治療効果が高くなります。
Qスイッチレーザーの詳細を見る >>

異所性蒙古斑

異所性蒙古斑 症例写真
5回のレーザー治療

通常の蒙古斑は生後1週から1ヶ月頃までに青いあざがお尻や腰にみられるものですが、まれに通常の部位以外に生じる蒙古斑があり、これを異所性蒙古斑といいます。学童期までに消えることが多いですが、色が濃い場合には完全には消失しないこともあります。お尻や腰でも色が濃く、境界のはっきりしたものは自然消滅しにくいです。

治療方法
放置されることも多いですが、濃いものは一生残ることも多いです。生後早期から治療を開始すると効果的です。Qスイッチレーザーで3ヶ月おきの治療を行います。
Qスイッチレーザーの詳細を見る >>

外傷性異物沈着症(外傷性刺青)

何らかの外傷によりキズの中に砂などの異物が混入したり、鉛筆の芯などが刺さった場合、その異物が皮内に埋もれて残ってしまったことにより、 皮膚表面から刺青のように見えてしまう状態です。

治療方法
Qスイッチレーザーにより完全に消すことが可能です。3ヶ月おきの繰り返しの治療となります。
Qスイッチレーザーの詳細を見る >>

茶あざ

扁平母斑

扁平母斑(茶あざ) 症例写真
2回のレーザー治療

平坦な淡褐色の色素斑で、たとえレーザー治療をしても再発の多いあざです。生まれつきあるものと、思春期頃に背中や肩に現れるもの(ベッカー母斑)があります。 生後早期に治療を始めた方が治療効果が高いです。また、顔にあるものは体や四肢にあるものと比べ、治療効果が高いです
褐色斑が6個以上みられる場合は、神経線維腫症1型などの部分症状の可能性もあり、カフェオレ斑と称されます。

治療方法
主にQスイッチレーザーの適応ですが、再発率の高いあざのため、まずは診察を受けていただき、医師が治療適応か判断いたします。

表皮母斑

列序性疣状母斑 症例写真
切除術1回
術後3ヶ月

生まれつきか、幼少期からできる表皮部分に、ざらざらとした小さないぼ状のものが線状、帯状に並んでできる膨らんだあざです。

治療方法
切除術、CO2レーザー、グラインダーの中から部位や大きさにより、1番きれいに治る治療方法を選択します。

黒あざ

色素性母斑(母斑細胞母斑)

色素性母斑(黒あざ) 症例写真

黒褐色のあざで、扁平または隆起するものもあります。小さなものから巨大なものまで大きさは様々です。 小さなものはホクロと呼ばれ、CO2レーザーや高周波メスで簡単に切除できます。大きなものは面積を小さくする目的で、手術を行なうことが一般的です。 ただし、生後早期であればドライアイスを用いるときれいに治ることが多いです

治療方法
黒あざはレーザーを用いて治療を行なっているクリニックもありますが、保険適応外のため、費用も高くつき、回数や期間もかかるため、当院ではドライアイスを用いて治療することが多いです。 大きいものの場合は手術で取り除くこともあります。

●ドライアイス治療1

ドライアイス治療 症例写真
約3週間おきに5回の治療

●ドライアイス治療2

ドライアイス治療 症例写真
約3週間おきに8回の治療

ドライアイス治療についての<院長ブログ>

黄あざ

脂腺母斑

生まれつき存在する黄色調の母斑(あざ)です。顔や頭部に現れることが多く、頭部に発生すると脱毛が起こります。成長とともに徐々に盛り上がっていぼ状になりざらざらとしてきます。そして色調も茶褐色へと変化していきます。

治療方法
30歳以降まで放置すると癌化の可能性があるため、局所麻酔で手術ができる年齢(6歳頃~)まで待って、切除手術を行います。

起こりうる事・副作用

【レーザー治療】(Qスイッチレーザー、VビームⅡレーザー)
痛み、紫斑、水疱形成、キズ跡、色素沈着など

【ドライアイス治療】
痛み・感染・水疱形成・キズ跡など 

【炭酸ガス(CO2)レーザー】
内出血、キズ跡、再発、火傷など

【手術】
キズ跡、感染、痛み

あざ治療のQ&A

レーザー治療とはどんなものですか?
特定の色だけに作用する波長をもった光を照射する治療です。 皮膚表面にしか作用しないので、放射線のような副作用はありません。
痛みはありますか?
輪ゴムをはじいたような痛みがありますので、 患者様の年齢やあざの範囲や種類によっては麻酔シールや麻酔クリームを用います。
副作用や合併症はありますか?
正しく治療すれば、ほぼ無いと言えます。 しかしレーザーを誤った使い方をすれば色素脱毛、色素沈着、瘢痕形成など合併症が起こり得ます。そのため経験豊富なクリニック選びが重要です。
治療開始の目安はありますか?
あざの種類にもよりますが、多くのあざは生後1~3ヶ月の早期に治療するのが望ましいです。
費用はかかるの?
健康保険、乳児医療の対象となりますので、自己負担なしで治療出来ることが多いです。
治療は1回で終わりますか?
多くのあざは3ヶ月に1回治療を行ないます。(苺状血管腫の増大期は1ヶ月おき)あざが消えたり、 十分薄くなるまで複数回の治療を繰り返します。
レーザーでとれないあざはありますか?
例えば茶あざ(扁平母斑)はレーザーをしても再発しやすく、 黒あざ(色素性母斑)はレーザーではなくドライアイスや手術が必要です。

料金

※保険治療は石山院のみの対応となります。

赤あざ
保険適用(3割負担の方)
レーザー1ヶ所1回 約¥8,500~¥34,000(面積による)
青あざ
保険適用(3割負担の方)
レーザー1ヶ所1回 約¥6,000~¥12,000(面積による)
茶あざ
保険適用(3割負担の方)
レーザー1ヶ所1回 約¥6,000~¥12,000(面積による)
黒あざ
保険適用(3割負担の方)
ドライアイス治療 約¥5,000~¥15,000
手術 約¥5,000~¥15,000
その他のあざ
保険適用(3割負担の方)
約¥4,000~¥15,000
※乳児の方は乳児医療の適応となります。

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